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モルタルとは砂とセメントと水を合わせた外壁材で、防火性もあり、継ぎ目がないのでどんな形状の外壁にも対応ができて、デザイン性の自由度が非常に高く、施主様の個性を十分に表現できるという点が最大のメリットです。
モルタルは、職人さんがすべて塗装で仕上げていくため施工に時間かかったり、技術も要するので職人さんの腕次第で仕上がりや耐久性に差がでてくることもあり、コスト面でも高くなってしまします。
むかしはよく使われましたが、最近はサイディングボードなどデザイン性も優れ、施工時間もコストも抑えられる外壁材が主流となってきて、新築では少なくなってきました。
モルタル壁
モルタル壁の装飾工法としては大きく分けて、リシン仕上げ、スタッコ仕上げ、ボンタイル仕上げ、ジョリパットなどがあります。
リシン仕上げは様々な仕上げ方法があります。
一般的には「リシン掻き落とし仕上げ」というもので、外壁に細かく砕いた大理石などを混ぜたモルタルを塗り、硬化する前に引っ掻いて粗い面に仕上げる工法や、骨材(細かく砕いた石や砂利)に樹脂やセメント、着色剤などを混ぜたものを吹き付ける工法などがあります。
リシン仕上げは、ぶつぶつした粗い表面で、艶消し効果とともに、自然石などの風合いに近い特徴があります。
リシンは通気性がよくお家に使用される木材にとってはやさしいのですが、安価なアクリル樹脂が使われることが多く、耐用年数が短く6~7年と言われております。
モルタルリシン掻き落とし仕上げ
珪藻土掻き落とし仕上げ
スタッコ仕上げとは、合成樹脂エマルションなどに、大理石やセメント、砂利などを混ぜ合わせた原料を、コテやローラー、または吹き付けによって施工する工法で、リシン仕上げよりも厚めの仕上がりとなり、高級感や重厚感があります。
比較的価格も安く、リシンよりも耐久性が高いのがメリットですが、表面がザラザラしており、汚れがつきやすいのが欠点ですが、スタッコ仕上げの塗り替えを行う際に、下塗りや上塗りを工夫することで軽減することもできます。
スタッコ仕上げ
ボンタイル仕上げとは、吹き付けタイル仕上げとも呼ばれ、けい砂、軽量骨材などの原料と、樹脂を混ぜて、タイルガンと呼ばれる工具で吹き付ける工法です。
外壁に多彩な表情を演出できるのがメリットですが、使用する樹脂によって耐用年数が変化します。
ボンタイル仕上げ
ジョリパットとは、塗料と砂を混合した砂壁状の塗料で、モルタルの上から塗装する材料です。
この塗料は耐久性が高く、下地の変化に追随できるので、ひび割れしにくいというメリットがあります。
また、カラーバリエーションや仕上げ方法が豊富でおしゃれ感を演出できるというメリットもあります。
ただし、凹凸があるので汚れがつきやすいことがデメリットです。
また、ジョリパットの塗装メンテナンスには注意が必要です。
塗装をする場合、通常高圧洗浄で汚れを落としますが、ジョリパットは水分を吸収しやすく表面が乾いていても中がどれくらい水分を含んでいるか判断しずらいということがあります。
洗浄する場合は高圧ではなく中圧程度でしっかり乾燥させるよう注意しながらの作業が必要となります。
また、塗料も弾性塗料や防水塗料、伸縮塗料も良くないとされており、塗装する場合はジョリパット用のジョリパットフレッシュやアートフレッシュといった専用塗料があります。よくしらない業者があったりしますのでご注意下さい。
ジョリパット
以上、今回はモルタル壁の特徴や種類についてのお届けでした。
それぞれの特徴や、耐用年数などを考慮した適切なタイミングでの適切なメンテナンスが重要です。
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